CHU Project

同人誌サークル「CHU Project」のページです。
魔法少女系のアニメを主としたファンブック(評論・分析・感想)です。
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「プリンセスチュチュ〜雛の章〜」をみんなでみよう!/チュチュ解説本(風立評論16)
チュチュ雛概観

同人誌の紹介
タイトル 「プリンセスチュチュ〜雛の章〜」をみんなでみよう!/チュチュ解説本(風立評論16)
作者 sha
本の内容 2002/11/16〜2003/05/09まで神奈川テレビ(TVK)ほか、地方局にて動画大陸枠内で放映された、プリンセスチュチュのあらすじと感想をまとめた。解説&分析本。 猫先生の謎の言葉、あひるの心、るうの心の奥深くを、アニメ(+公式HP)の情報から解き明かす!
在庫の有無 あり
頒布価格 400円
本の体裁 B5版28ページ(体裁32ページ)、コピー本あるいはプリンタ印刷
本の重量 52g
購入 [CHU project通販ページ]で購入する
発行元 CHU Project
発行日 2004/08/14(C66)
発行者 sha


以下は、同人誌の内容を第一話分だけご紹介いたします。どうぞお楽しみください。


 本ページは「『プリンセスチュチュ〜雛の章〜』をみんなでみよう!」の一部のテキストを抜き出して、Web用に加工したものです。



2. プリンセスチュチュの世界

2.1. 作品への導入

■第14話、OP(オープニング)直前のナレーション:
■「昔々、一人の男が死にました。男が書いたお話の王子様と大ガラスは、お話から飛び出して戦い、その末、王子様は自ら心臓を取り出し、その禁断の力によって大ガラスを封じました。心を亡くした王子様は、ある町で、一羽のあひるに出会います。王子様を想う心であひるはお姫様に変わり、亡くした心のかけらを集めるのです。王子様は少しずつ心を取戻し、とうとう愛する心も取戻すことができたのでした。めでたしめでたし。だけど、本当にそうでしょうか?お姫様は、王子様に愛を告げたとたん、光の粒になって消えてしまう運命なのですから。」
■紙芝居風の絵につけられた上のナレーションで始まるお話。昔の名残なのか城壁に囲まれた小さな町。この町は、既に死んでいるドロッセルマイヤーの「お話の魔力」に支配されていた。彼の最後のお話「王子とカラス」の登場人物である王子が存在しているのだ。ところが、物語は進まない。ここで、ドロッセルマイヤーの物語を動かそうとする「遊び心」が、単なる鳥だったアヒルをプリンセスチュチュに変えるのだ。チュチュは、バレエの踊りによって表現される不思議な魔法を使い、失われた王子の心のかけらを集め、王子に返してゆく。それが正しいことであると信じて。
■卵の章までで、チュチュ=あひるは愛する心を王子=みゅうと返すことができました。そして、王子に告白できないというハンディを背負いながら、クレールとの王子をめぐる告白合戦で、見事王子の心を射とめることができました。さて、この後にどんな話が続くのでしょうか?雛の章では、大鴉が登場し、王子の心は大鴉の血に蝕まれていきます。そして、まだ王子に返されていない心のかけらがあることを、あひるは告げられます。そう、まだ王子とカラスの物語は終わっていないのです。
■佐藤順一と伊藤育子と言えば、「魔法使いタイ!」を思い出します。これも静かで不思議な雰囲気を醸し出したよい作品でしたが、本作品にもそのテイストを感じることが出来ます。とてもとても不思議な雰囲気。お薦めです。是非「プリンセスチュチュ」を観て下さい。その際には、傍らに本書を置いて下さると、私も幸せです。



3. プリンセスチュチュ〜雛の章〜の各話感想

3.14. 14.AKT『くるみ割人形』〜Blumenwalzer〜

「王子の心に染み込んだ大鴉の血が力を発揮しつつあった。王子の心は血に操られ奇怪な行動を起こす」

3.14.1. あらすじ

■あひるは王子とパドドゥを踊る夢を見た。しかし、王子の姿は死のマイムを示すふぁきあに変わる。あひるは「死んじゃ、だめー」と叫び、目覚めた。ふぁきあは、クレールとの戦いの後、1週間も学校に姿を現していなかったのだ。
■あひるは、登校途中、みゅうととふぁきあに出会う。ふぁきあは無事だった。みゅうとの「何でも話せる友達って、あひるしかいないから」の言葉に、あひるは自分もみゅうとに秘密「鳥のアヒル=あひる=チュチュ」であることを打ち明けようとした。その瞬間、ふぁきあが遮る。ふぁきあは、「プリンセスチュチュが飛んでいる」と叫び、驚いたあひるは思わず鳥のアヒルに変身した。アヒルはふぁきあに促されて身を隠す。ふぁきあはみゅうとに話しかける。
■チュチュの正体を知りたいかどうか聞いた。みゅうとは、知りたいが、今重要なのは全ての心を取戻し、お話に戻ることだと語った。それがみゅうとの信念なのだ。背後から聞いていたアヒルはうなずき、ふぁきあも心を決める。
■クラスで、猫先生は基本を身につけるための練習の大切さを説くために、伝説のバレエダンサーのニャジンスキーに出会った話を始めた。彼がバレエスクールの学生だった1歳3ヶ月の頃、ニャジンスキー先生の公演の手伝いをして、偶然、舞台で練習をする姿を見たのだ。それは、ゆっくりと基本に忠実な練習だけを繰り返すものだった。ニャジンスキーは言った「基本の出来ていないものに高い技術、崇高な精神を得ることはできないのだ。」そして猫先生はニャジンスキーから戴き、自分の命をバレエに捧げることを誓ったぼろぼろのシューズを、世界で最も美しいシューズであると語った。この時、あひるは、尋常でない目をして苦しむみゅうとの姿に気づいていた。
■「ニャー」という猫先生の悲鳴と共に事件が発覚した。猫先生があんなにも大切にしていたニャジンスキーのシューズがハサミで切り裂かれていたのだ。その現場を目撃したあひるは、どうしてもみゅうとのことが気になった。部屋に人影を見たあひるは、向かいの女子寮の屋根に登って、中の様子を見ようとする。
■みゅうとは部屋に戻っていた。みゅうとは、その左目に妖しい光を宿らせて、ふぁきあに事件を起こしたことを告白した。美しい想い出や夢が詰まったシューズが切り刻まれて、おかしいと笑うのだ。そして、心のかけらを全て集めて、「心をカラスに捧げてみようか」と、冗談なら悪質と思える言葉を吐いた。みゅうとは変わっていた。
■クレールがみゅうとの変容を大鴉に伝えた。王子の心のかけらに染み込ませた大鴉の血が力を発揮してきたのだ。大鴉がクレールに語る。いつもクレールの幸せだけを考えており、いずれ王子はクレールと結ばれるのだと。
■みゅうとは、ふぁきあの前でカラスのマイムを示し、自分が誰かを教えると話して、3階の窓からその身を投じた。みゅうとは、ふぁきあを見ながらうすら笑いを浮かべていた。ふぁきあは手を伸ばすが間に合わない。みゅうとの体は落下してゆく。学生達はその様子を目撃していた。あひるは瞬時にチュチュへ変身し、みゅうとの手を救い上げると、白鳥の白い羽に守られながらゆっくりと地上に降りた。みゅうとの目は元に戻っていた。チュチュは安心する。



3.14.2. 感想

■物語の第2幕が始まった。卵の章で、愛する心に仕込まれていた大鴉の血が、みゅうとの内側からみゅうとを操り始めたのだ。まるで、くるみ割人形のように。
■回転する構図が、あひるの不安やみゅうとの変化する心をうまく表現していた。
■血を愛する心に仕込んだ大鴉の意図は、クレールに語った話によれば、王子にクレールを愛させ、二人を結ばせて、自分の息子として迎い入れることなのだ。しかし、普通に考えると、大鴉を長い間封印した張本人である王子を自分の息子にするものだろうか?むしろ屈辱的な死を与えることで復讐するのが自然ではないだろうか?その上、鴉の血の影響で、みゅうと自身の口から「心をカラスに捧げてみようか」と言わしめている。これが大鴉の狙いではないのか?また、みゅうとの感性が変容してきており、夢と想いのこもった猫先生のシューズを切り刻むことを愉快だと感じ、みゅうと自身を心配するふぁきあの目の前で飛び降りしてしまうことを楽しんでいるのだ。クレールはみゅうとの変容を大鴉に報告して喜んでいるが、変わってしまったみゅうとはクレールの愛していたかつてのみゅうととは違ってしまうと思うのだが、クレールはそれでいいのだろうか?この点について今後の話の進展に注目しよう。
■そういえば変わった感性といえば、りりえである。変容したみゅうとの狂気とは異なるが、尋常な人とは正反対な感性を持っている。大抵の発言は、あひるを慰めているつもりなのだ。どうやら悪気がないので困ったものだ。
寝坊したあひるに「慌てて」と声をかけて滑って転んだ音をいい音と発言。
あひるに向かって「どんなに基本を練習しても一生うまくならない人もいるから気にしちゃだめよ」と気にするようなことを言う。
「遅刻はあひるの重要なチャームポイントよ」とか遅刻を勧めているような発言。
事件の現場にあひるを押し込んで「野次馬根性まるだしなんだから」と言って、それが自分のせいだとは信じられない。
倒れた猫先生を見て、「あひるのせい?あひるのせいなのね」と、罪を押しつけるような発言。

■みゅうとに自分の正体を告白しようとしたあひるを遮るために、ふぁきあが繰り出したごまかしの言葉が面白い。プリンセスチュチュが飛んでるのが見えたというが、ワニかもしれないと言い、そう思った根拠が、牛が飛んでいるように見えたからだという。でまかせの言い訳にしては無理があるぞ。そもそもワニや牛は飛ばないし。あひるが、ワニや牛に似てると言ってるようなもので、あひるに対する皮肉もいいところ。皮肉屋のふぁきあらしい発言かも。
■ニャジンスキー1先生の「奇跡と呼ばれたジャンプと、斬新な振り付けで天才の名を欲しいままにした」という説明の映像が面白い。ジャンプは確かに、高く遠く美しく飛ぶすごいジャンプのようだったが、斬新な振り付けの方は果たしてどうなんだろうか?赤い衣装に赤い花々を飾ったものや、ネクタイ&シャツ姿でテニスラケットを握る姿は、とてもバレエとは言えないような気がする。確かに斬新と言えるかもしれないが。。。
■あひるが、屋根から飛び降りる直前に変身した。その変身は瞬時に完了する。みゅうとが飛び降りた瞬間、その背後の屋根の頂上に屈んでいるあひるの姿が見える。すぐにあひるは駆出し、瓦に似た屋根のタイルの6段手前で、ペンダントが輝きはじめ、そこから3歩進んでいる。そして変身。変身後には、屋根の縁のぎりぎりのところで、両足を揃えて、踏み切っている。つまり、駆け足にして1歩に満たない時間で変身が完了しているのだ。それにしても、目撃者多数の中でチュチュが出現して大丈夫だったのか?あひるは、そんなことも考える余裕がなかったのだ。
■さて、猫先生は今何歳なのか?人間で例えると、学生時代(18歳)に1歳3ヶ月だとすると、現在は結婚適齢期の28歳程度として猫年齢に逆算すればよい。さまざまな換算表があるようだが、1歳3ヶ月が学生時代(18歳)となる換算表[7]を用いると人間の28歳は3歳程度となる。猫先生がニャジンスキーの話を始めたとき生徒達が騒然となったのは、ニャジンスキーが伝説のバレエダンサーだというだけでなく、わずか2年前の話であったため若い生徒達にも実体験としてニャジンスキーのすばらしさが知れ渡っていたからだろうと考えられる。



3.14.3. みどころ

  • 朝、夢にうなされて叫んで鳥になったあひるが、水差しの水で女の子に戻った瞬間。なんかいい。
  • みゅうとに両肩を抱えられて照れるあひる。仕草が可愛い。
  • ふぁきあにお尻ぺんぺんするアヒル。
  • 詮索好きの5匹のミーヤキャットがあひると話す。「キキキキキー」なかなか愉快。



3.14.4. 猫先生の活躍

  • 遅刻したあひるに「私と結婚してもらいますよ」と、毛を逆立ててすごい形相。床をくるくる回る。
  • ニャジンスキー先生との想い出を語る猫先生の、遠くをみるような目。うっとり。
  • 先生の1歳3ヶ月時代の姿。若い。ニャジンスキーに出会って興奮で顔を高潮させてる。



目 次


1. はじめに 1
2. プリンセスチュチュの世界 1
2.1. 作品への導入 1
2.2. 主な登場人物 2
3. プリンセスチュチュ〜雛の章〜の各話感想 3
3.14. 14.AKT『くるみ割人形』 〜BLUMENWALZER〜 3
3.15. 15.AKT『コッペリア』 〜COPPELIA〜 5
3.16. 16.AKT『乙女の祈り』 〜GEBET EINER JUNGFRAU〜 7
3.17. 17.AKT『罪と罰』 〜CARMEN: ARAGONAISE〜 8
3.18. 18.AKT『彷徨える騎士』 〜EGMONT: OUVERTURE〜 10
3.19. 19.AKT『真夏の夜の夢』 〜EIN SOMMERNACHTSTRAUM〜 11
3.20. 20.AKT『忘れられた物語』 〜DIE VERKAUFTE BRAUT〜 13
3.21. 21.AKT『紡ぐ者たち』 〜LIEDER OHNE WORTE〜 15
3.22. 22.AKT『石の冠』 〜DAS GROsE TOR VON KIEW〜 16
3.23. 23.AKT『マリオネッテ』 〜RUSSLAN UND LUDMILLA〜 18
3.24. 24.AKT『王子とカラス』 〜DANSE MACABRE〜 20
3.25. 25.AKT『瀕死の白鳥』 〜ROMEO UND JULIA〜 21
3.26. 26.AKT『フィナーレ』 〜DER NUsKNACKER〜 23
4. あとがき 25
参考文献 25


おくづけ
―――風立評論第16集―――
『プリンセスチュチュ〜雛の章〜』をみんなでみよう!

発行日:2004年8月14日初版発行
発行元: CHU Project
     http://project.chu.jp/
発行者: sha

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