CHU Project

同人誌サークル「CHU Project」のページです。
魔法少女系のアニメを主としたファンブック(評論・分析・感想)です。
本サークルで作成した同人誌の紹介をしていきます。
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「魔法のステージファンシーララ」をみんなでみよう(改)/ファンシーララ解説本(風立評論4)
JUGEMテーマ:アニメなんでも
ファンシーララ概観


同人誌の紹介
タイトル 「魔法のステージファンシーララ」をみんなでみよう(改)/ファンシーララ解説本(風立評論4)
作者 執筆:sha/イラスト:Pompon
本の内容 1998/04/05〜09/27に放映されたファンシーララのあらすじと感想をまとめた。解説&分析本。魔法で出した服に着替えてから変身するという前代未聞の魔法少女アニメ。変身を解除すると裸になってしまうという裏設定を解き明かした!各シーンにおけるキャラクターの心理をアニメから読み取る!
在庫の有無 なし
頒布価格
本の体裁 B5版48ページ、オフセット本
本の重量 102g
購入
発行元 CHU Project
発行日 1998/12/30(C55)
印刷所 PICO様
発行者 sha


以下は、同人誌の内容を第一話分だけご紹介いたします。どうぞお楽しみください。


 本ページは「『魔法のステージ ファンシーララ』をみんなでみよう!」の一部のテキストを抜き出して、Web用に加工したものです。


2. ファンシーララの世界

2.1. 作品の導入

■主人公は篠原みほ。小学三年生の女の子。いつも原稿用紙に漫画を描いている。漫画のタイトルは「ファンシーララ」。みほには夢想癖があって、大好きな男性トップアイドル相川ひろやを思い描いたりしていた。ある日、みほは二匹の恐竜の妖精から成長する魔法をもらう。これがファンシーララの誕生だった。モデル派遣会社リリカルプロ社長の羽根石に見初められ、芸能界デビューすることになる。小学三年生のみほと新人アイドルのララという二重生活をスケジュールをやりくりしながらこなしてゆく過程において、みほの成長を描いたそんな物語。
■この作品は、従来多くあった子供からみた大人の世界ではなく、大人にとっての大人の世界をちゃんと見せているのがすごい。その大人の世界に大人のファンシーララとして触れたみほの感情反応が作品を厚いものにしている。また、みほとクラスメートの吉田太郎との心のふれあいがこの作品を暖かいものにしている。
■この作品は魔法が面白い。「ダブダブ」と唱えると絵に描いたものを出すことができ、「時間の記憶に想いを込めて、今、ファンシーララに華麗なる成長」の呪文で成長する訳だ。面白いのは、変身するには服を着替える必要があることだ。従来の魔法少女ものが変身するといつのまにか服まで変わっていたのに対し、この魔法の面倒くささがこの作品を面白くするキーとなっている。ちなみに、変身を解いて服を消す呪文は「ブカブカ」だ。
■さあ、今までと一味違った魔法少女ものの世界へ足を踏み入れてみよう。



4. ファンシーララ各話感想

4.1. 第一話『みほ 華麗なる変身!』 1998年4月5日放映

「篠原みほ。変な妖精から魔法をもらう」


4.1.1. あらすじ

■狩猟生活が営まれるはるか昔。女の子とその家族が生活している。女の子が小川で遊んでいると、現代風の身なりの小太りな男が現われ、未来と過去についての女の子の疑問を代弁する。と、突然村が2匹の巨大な恐竜に襲われた!男の子が女の子の手首をぐいぐい引いて逃げる。一緒に逃げながら振返ると2匹の恐竜の足元に現代の町並みが…。
■女の子の名前は篠原みほ。小学3年生になった最初の朝を、変な夢で目覚めてしまった。引っ張られた手首が心なしか痛く、現実としか思えない夢だった。登校途中、町並みの景色に2匹の恐竜の幻が見えたが、一緒に登校していた吉田太郎には見えないらしい。
■下校途中で寄った店で、見知らぬ男が2匹の恐竜のぬいぐるみを買ってくれた。男はそのぬいぐるみがみほに必要だという。実は、男はみほが今朝夢でみたあの男だったのだ。
■ぬいぐるみは恐竜の妖精、ピグとモグだった。時間の記憶の世界から迷い込んで帰れなくなったという。みほは家においてやる代わりに魔法をもらうことになった。描いたものが具現化する道具とちょっとだけ成長する魔法だ。みほは言われるまま服を描き「ダブダブ」と唱えるとサイズの大きな服が飛び出した。そして、その服に着替えてから成長の呪文「時間(とき)の記憶に想いを込めて、今、ファンシーララに華麗なる成長」と唱えた。大きく成長したみほは、屋上にある空中庭園でピグ、モグと話をしながら思うのだった。「でも、何に使えばいいのかな?この魔法」



4.1.2. 感想

■これが「魔法のステージ ファンシーララ」の第一話である。実はいきなりの狩猟時代シーンにはかなり戸惑った。番組間違ったかと思ったけど(^_^;)、夢だと分かって安心した。ちなみに、この夢の時代は人々は狩猟生活をしているのでおそらく縄文時代だろう。考古学者であるみほの父洋一郎は、恐竜の化石の傷痕が金属片によるものと言っていたが、テレビに一瞬映った過去の映像では、どうも石器のように見える。金属器を使っていたなら弥生時代の可能性もあるが、ここは洋一郎の見積もり違いの線が妥当だろう。
■現代のシーンも含めたこのあたりの描写を説明すると、白亜紀の恐竜が縄文時代に紛れ込み鋭い石器による傷を負い、白亜紀に戻った恐竜の化石を現代の考古学者であるみほの父洋一郎が調査しているという状況となっている。このような時間が錯綜した設定は、この後に現れる時間を操る恐竜に妖精へのうまい伏線となっている。そして、その錯綜は、おそらくその妖精たちが現代に迷い込んでしまった原因とも関係があるのではという想像も掻き立ててくれる。このSF的な発想は、なかなか面白い。
■みほがもらった魔法は、みほの身体の時間をコントロールしてちょっと大人に成長するものだ。みほが変身したファンシーララは結構美少女であるが、これはみほがその年相応まで成長したときの姿であって、魔法で美少女になった訳ではない。姉ちさや母真実子も結構美しい系であることを考えると充分納得がいく。でもそういや変身したら髪の毛の色が茶色から青に変わってるな。これは成長しただけじゃ説明できないかな…。
■さて、神出鬼没で不思議な男を、後のみほの命名に習って不思議さんと呼ぼう。不思議さんは、テレポートでもしたかのように、あれっと思ったときにはもう別の場所にいる。これはその場にいる人の感覚器官が麻痺して知覚できないためそのように感じる…訳ではなさそう。やはり不思議さんの不思議の謎も「時間」がキーワードか。みほの夢が、現実の過去だったと仮定すると、そこに現れた不思議さんにはやはり時間を操る術があるということになる。その時の不思議さんの言葉「過ぎてしまった時はもうどこにも残っていない。ならば、今まで君が過ごしてきた時間は全て無意味なのですか?」も気になる。また、妖精の住んでいた世界は「時間」の世界ではなく「時間の記憶」の世界なのである。そして人は過去の経験(記憶)をもとに未来を選択してゆく。つまり過ぎてしまった過去は記憶を通じて未来につながっている。記憶があるかぎり過去も未来も無意味なものではない。
■ところで、みほは漫画家を夢見る少女である。しかも相当本格的だ。小学3年生でトーン使って描いており、コマ割りもちゃんとしている。絵もすごくうまい!みほが変身するファンシーララはみほの漫画上での創作だし、次の回で分かるが服のデザインもオリジナルのようだ。この子は本当にすごい才能を持ってると思う。変身の呪文「時間の記憶に想いを込めて、(今、ファンシーララに華麗なる)成長」の丸カッコ内の部分はみほのアドリブであり、普通の小学3年生には、なかなか言えるものではない。このように主人公がこのアニメでしっかりした面をもつのには意味があると私は考える。このアニメでの変身は身体が成長するだけなので、小学3年生のみほが幼稚すぎると、ララが不自然に間抜けになってしまうからだ。よく計算された設定だと関心してしまう。
■ところで、みほの恥ずかしがりの性格に関しては、第十六話『みほの最初の一人旅』の感想を参照のこと。



4.1.3. みどころ

  • 寝起きのみほ。寝間着姿もグッド。
  • 変身直後、大きくなった自分の胸を覗き見て頬を赤らめるところなんて最高!
  • みほの描いたララの絵。鉛筆が上に乗っており影までついて、とてもリアルな描写だ。
  • 相川ひろやと夢野美樹の「芸能人は間が命」。東幹久と高岡早紀の「芸能人は歯が命」のパロディでなんとなく笑える。



4.1.4 今週の妄想

  • みんなの前で、みほがきっちり自己紹介する姿。
  • 不思議さんがスカウトマンで、みほがアイドルにスカウトされる。



目 次

1. はじめに 1
2. ファンシーララの世界 1
2.1. 作品の導入 1
2.2. 主な登場人物 1
3. ファンシーララ総論、実は雑論 2
4. ファンシーララ各話感想 4
4.1. 第一話『みほ 華麗なる変身!』 1998年4月5日放映 4
4.2. 第二話『ララの原宿デビュー!』 1998年4月12日放映 7
4.3. 第三話『どきどきテレビ出演! 1998年4月19日放映 8
4.4. 第四話『ダブルデートの日曜日 1998年4月26日放映 9
4.5. 第五話『みほとララの多忙な一日 1998年5月3日放映 10
4.6. 第六話『ララはライバル? 1998年5月10日放映 11
4.7. 第七話『恐怖のモッコ当番 1998年5月17日放映 13
4.8. 第八話『チビ猫リルと魔法のひみつ 1998年5月24日放映 15
4.9. 第九話『歌手になんてなれない! 1998年5月31日放映 17
4.10. 第十話『すったもんだのキャンペーン 1998年6月7日放映 18
4.11. 第十一話『華麗なるピンチヒッター』 1998年6月14日放映 20
4.12. 第十二話『あなたはだぁれ?』 1998年6月21日放映 22
4.13. 第十三話『ララとひろやのスキャンダル』 1998年6月28日放映 23
4.14. 第十四話『おもちゃの国のみほ』 1998年7月5日放映 24
4.15. 第十五話『その夢は終らない』 1998年7月12日放映 26
4.16. 第十六話『みほの最初の一人旅 1998年7月19日放映 27
4.17. 第十七話『カッパが出てきた日』 1998年7月26日放映 29
4.18. 第十八話『ララは恋のキューピッド』 1998年8月2日放映 29
4.19. 第十九話『お姉ちゃんの忘れ物』 1998年8月9日放映 31
4.20. 第二十話『お母さんと一緒!?』 1998年8月16日放映 34
4.21. 第二十一話『朝霞先生の恋人?』 1998年8月23日放映 35
4.22. 第二十二話『スクープ!ララの正体』 1998年8月30日放映 36
4.23. 第二十三話『お姉ちゃんのボーイフレンド』 1998年9月6日放映 38
4.24. 第二十四話『ララのファーストコンサート』 1998年9月13日放映 39
4.25. 第二十五話『消えてしまったララ』 1998年9月20日放映 40
4.26. 第二十六話『みんな大好き!』 1998年9月27日放映 42
5. あとがき 43


おくづけ
―――風立評論第4集―――
『魔法のステージ ファンシーララ』をみんなでみよう!

発行日:1998年12月30日初版発行
発行元:CHU Project
    http://project.chu.jp/
発行者: sha


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